10月11日「ジェンダーギャップ」レポート
10月11日に実施した朝活のレポートです。
この日は大学生・社会人合わせて10人が参加しました。
この日のテーマは「ジェンダーギャップ」でした。
まずテーマについて説明します。
ジェンダーギャップとは「男女格差」のことを指します。世界経済フォーラムが2016年に発表した「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」では、政治、経済、教育、健康の4分野で各国の男女格差を分析しています。調査対象は144カ国。なんと日本は過去最低の111位を記録しました。
ドイツ(13位)、フランス(17位)、イギリス(20位)、アメリカ(45位)など先進国が上位を占めるなか、111位は大きく差をあけられています。
「教育」に関しては、識字率、初等教育、中等教育では男女ともに100%を記録しており、大学の進学率も男女率で違いは諸外国と比べて差異は大きくありません。
問題は社会人になってからの格差です。
朝活では、ジェンダーギャップの視点で日本社会を見て、問題点と解決策を話し合いました。
まずは日常の中で感じるジェンダーに対する違和感や気づきから深堀りしていきました。
各グループに分かれて日常で気になるジェンダーを尋ねたところ、
・言葉遣い(主人/家内、彼氏/彼女)
・色(男性:赤・青、女性:ピンク)
・アニメや物語
・メディア・CM
・社員教育の差
・職種の差
・「ワークライフバランス」の捉え方の差
・控えめな女性像、男が前に出るイメージ
・女性のお化粧
・男性をバカと思う問題
など様々な視点が共有されました。
次に、それぞれの事柄が「なぜ」起こっているのかを探っていきました。
・幼少期の刷り込み
・教育
・ジェンダーやセクシャルマイノリティに対する理解不足
・「弱者」としての単一視
・職場における「生産性=体力」という場面の多さ
・家庭観の差
・男女の互いの思い込み(「男はバカだ」「女は感情的だ」「男に家庭は任せられない」等)
・当事者自身の「声をあげたらタブー視される」ことへの恐怖
……
ディスカッションではこのような意見が出ました。
「そもそも、こういうテーマを話すときに当事者がいないのはどうかと思う。社会においても、多くの意思決定が当事者不在、男性中心で行われていることが問題だと思う」
多数決で決めるのではなく全員が納得することを重視することの必要性や、仕事や社会制度などと個人の日常生活や恋愛をいっしょくたに語ることの危険性、アイデンティティの問題などが話し合われ(一つ一つもっと深めたかった…!)、
最後に、「じゃぁ、ジェンダー平等が達成された状態ってどんなの?」という問いにたどり着きました。
その場にいなかった皆さんなら、どのようにこの問いに答えますか?
その場では、各自がこの問いに答えようとしたときに浮かんできた考えをシェアしていきました。
・意外とビジョンないかも・・・!
・平等≠公正(みんな同じは多様性がない)
・押し付けたり、枠にはめるのが良くない。好きならばそれでよいのでは?
・「性別」が判断軸となりすぎているので、一人の「人間」として向き合う
・付加価値の創造手段が体力に基づかない仕組み
・ロールモデルの必要性
・長期的な価値への視線
・企業の利益や生産性の中身や測り方の見直し
時間がなく、議論はここで終了。
感想をお互いに言い合いながらその場を後にしました。
今回の話し合いでは、性別取り巻く「思い込み、単一視、一般化」が出てきましたが、どれも、相手や見えない他者に対する想像力の足りなさが関係しているように思います。
では、どうやったらその「想像力」を「足る」状態へともっていけるのか…ここで「教育だね」ということは簡単ですが、はたしてその中身はどんなものなのか…問いは尽きないですね。
◆次回の朝活(10月18日)は「大学生のキャリア/大学の教育」についてです。ご参加お待ちしております!
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