10月25日「うなぎ」レポート

10月25日に実施した朝活のレポートです。

この日は大学生・社会人合わせて7人が参加しました。

テーマは「ウナギ:好物から考える持続可能性」でした。

テーマについて説明します。

近年、不漁のニュースや絶滅危惧種と言われて注目されている「ウナギ」。テレビなどでは特に変わらず美味しい食べ物として普通に取り上げられています。一方でウナギはレッドリストに掲載され、トキやジャイアントパンダと同じ危機的状況であり、原因の一つである河川開発や汚染などは継続的な問題であり、完全養殖の産業化も目途はたっていません。

食品は、生活に近く商品であるがゆえに、供給の背景、特にネガティブな面が語られる事はなかなかありません。

今回は、ウナギの実情をサンプルとして知ってもらった上で、身近な食べ物を20年後も食べ続けるには何が必要か、想像してみました。

◆ウナギの実情

◇いくつかの論点

・稚魚を取り育てているという部分的養殖という事実

・レッドリスト掲載状況:ヨーロッパウナギ…絶滅危惧IA類、ニホンウナギ、アメリカウナギ…絶滅危惧IB類、ビカーラ種…準絶滅危惧

・土用の丑の日に極端に消費されるウナギ

・ウナギが育つ河川や沿岸環境の劣化

・違法な漁獲と流通

◇対策

・消費行動と供給の調整

・完全養殖への期待

・河川の改善

※詳細

ウナギ周辺についてまとめたサイト(中央大学法学部/ウナギ保全研究ユニット Kaifu Lab)

鰻:東アジアにおける生産・取引・消費の分析(トラフィック イーストアジア ジャパン)

特定の日に消費が増える品物(総務省 統計局)


◆参加者の声

今回は参加者自身の好きな食べ物をあげてもらい、まず各人の知識不足な点、そしてそれを20年後同じように食べ続けるにはどうしたらいいかというアイデアを、ちょっと想像してもらいました。

出た意見を一部紹介します。

◇疑問

・人気が無い野菜、春菊がなぜ生き残っているのか?

・マシュマロってどういう歴史?

・桃の柔らかさと甘さって関係あるの?

・子供の好き嫌いの影響が食品の売れ行きに関係しているの?

・牛全般の育て方って?

・ラーメンのトレーサビリティってどうやって考えるの?

・ビジネス的価値が低い食品は無くなってしまう?

・桃栗三年柿八年ってどういうこと?

◇持続の為のアイデア

・ハンバーグ、おからなど素材を変えれば○

・ラーメンは人気ランキング7位。廃れない!

・イチゴ、リンゴ。付加価値を高めていけば○

・春菊。人気無いながらちゃんと残っている。栄養素も多く、健康食品としてのアピールができれば○


皆さんの好きな食べ物はなんですか。私はウナギです。

私も含めて身近な食の事を結構知らないもので、疑問がたくさんでてきました。持続的に食べ続ける為のアイデアを出すのは難しいことですが、「好物」という関心の力で、食への認識を深める事はできるのではないでしょうか。

お時間ある方は、スーパーや商店街で食材がどう扱われているか、確認してみては。特に鮮魚コーナーで魚がどう扱われているか(種類の偏り?丸魚はある?)覗いて見ると面白いかもしれません。

半径3メートルのSDGs| 持続可能な開発目標を身近なテーマで考える朝活

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